先日、ソロキャンプを始めた友人から質問されました。
「斧と鉈ってどっちもいるんだよね?」
どうやら、両方ともまとめて購入しようと考えているようでした。
まあ、あるに越したことはないかもしれませんが、実際はそれらを何に使用したいかで必要かどうかは大きく変わってきます。
そこで今回は、「斧と鉈の違い」や「どんな場面にそれらが有効に使えるか」「おすすめな斧と鉈」について紹介していこうと思います。
斧と鉈は必ず必要なのか?
最初に言っておきますが、斧と鉈は必ずしもキャンプギアとして、必須というわけではありません。
仮に、薪割りに使おうとしているのなら、ナイフでバトニングできるので必須であるかというとそうとも言い切れない点があります。
そのため、どんな場面で使用したいかをよく考える必要があるのです。
斧と鉈はどちらがキャンプで便利なのか
・使用する用途によって変わる
鉈と手斧のどちらが便利かは、実際に使用するキャンパーの目的によって大きく変わります。
それは、どちらにも特徴があり、優位性があるので時と場合による面が大きいのです。
もし、購入に迷っているのなら、
「実際にどういった場面で使用することを考えているのか?」
その使い道からメリットが多いほうを選ぶのが無難になると思います。
では、斧と鉈に使用用途について紹介しますね。
斧と鉈の違いについて
・斧は木を伐採するのに使用する道具
斧は、丸太のような大きな木を伐採するために作られた道具になりますが、実際のキャンプで丸太を伐採することはありませんよね。
そのため、実際は少し大き目な丸太や木材を割るのに適していると言えます。
大きな木を切るために、振り下ろす力を増すことが重要になるので、柄の先に厚くて重い刃物が装着されています。
基本は、両手で力を入れて持つのに適した形となっていて、柄も長くより頑丈に作られているのが特徴です。
・鉈は斧で割った木材を細かくする道具!
鉈は、ある程度カットされた木材をさらに細かくするのに適しています。
キャンプで使用する薪であれば、使い勝手がいいのは個人的には鉈になると思います。
しかし、薪にも節があって割れにくいものもあるので、そういった薪には、斧のほうが力が入って割りやすいという面もあるので、よく考えて購入しましょう。
キャンプ場の使用なら鉈が優勢か
個人的な見解では、キャンプ場で使いやすいのは、鉈に軍配があがると思います。
斧の一番の魅力は、その重さから振り下ろす破壊力でしょう。
しかし、その力は場所によってはマイナスにはたらく場合もあります。
もちろん斧のサイズにもよるのは分かっていますが、周りへの安全性の配慮しながらでは、せっかくのパワーも半減してしまいます。
また、ダイナミックに割る姿がカッコよすぎて、子供たちが寄ってくることだって考えられます。
さらに、注意が必要ですよね。
実際に、キャンプで斧と鉈を使用する場面は、薪割りに限定されます。
鉈は薪を細かくするのに適しているので、拾ってきた木の枝であれ、キャンプ場で購入した薪であれ、細かくする作業であれば、鉈のほうが使い勝手がいいと思います。
斧も鉈も取り扱いには細心の注意を!
斧も鉈も、どちらも刃物には変わりませんので、取り扱いには注意が必要です。
普段の生活では、まったく活躍しないものなので、不用意に持ち歩くと職務質問されたときに、使用する目的をいろいろと聞かれたりとすることもあるので、斧と鉈の所持には面倒な面もあることは事実です。
使わない場合では、すぐに手に取れないような場所にしまうことで、正当性を実証できるのでしっかり片づけを行いましょう。
キャンプのおすすめ手斧7選
今回選んだ手斧と鉈の各6選は、キャンプシーンで使いやすいものを選定したあります。
・ハスクバーナ「ゼノア・ハチェット(日本限定斧)」
キャンプの斧といえば、ハスクバーナの名前が出るほど有名ですよね。
この手斧は、その日本限定モデルとなっています。
型押し鍛造鋼のヘッドで、薪をしっかり割ることができます。
長く使えるよう強度も十分ですが、刃こぼれした場合でも研ぎなおしが簡単なのも特徴の1つです。
・ハルタフォース「スカウト」
ハルタホース「スカウト」は、キャンプで使用するのに適した面が多い手斧です。
何度も折り曲げて鍛造することで、分子密度が増し強度を高めています。。
また、正確に焼き入れ温度を管理することで、刃こぼれしにくく、丈夫な刃を作り出すことに成功しているのです。
柄は、丈夫なヒッコリー材を使用することで、折れにくく長く活躍してくれる手斧となっています。
・TSBBQ「スケルトンアックス」
クラウドファンディングサイトの「makuake(マクアケ)」で人気を博した、新潟県燕三条発のアウトドアブランド「TSBBQ」が開発した手斧「スケルトンアックス」がサイト販売されました。
頑丈なフルタング仕様にもかかわらず、スケルトン構造により軽くて薄くなっているので、力が弱い人でも使いやすい手斧に仕上がっています。
この軽さにより、いろいろな場面で柔軟な作業ができ、刃の付け根を握って、フェザースティック作りのような細かな作業もこなすことができます。
・オヨ(ØYO) 「ヴァイキング」
ふくろうのロゴが可愛らしい手斧ですが、硬軟のバランスをとるため、最も適している特別な合金鋼を使用しています。
特徴的なS字カーブを描く絵の部分は、使用時に握りやすくするための設計になっています。
「軽量」「リーズナブル」「計算されたシャフト」、そして長く使用できるための材料を使用することが評価され、「スカンジナビアン・アウトドア・アワード2021」を受賞したアイテムでもあります。
・BABACHO「多喜火斧115mm」
この手斧は、破損しにくいフルタング仕様になっており、また刃の厚みが極厚の9mmの鋼材を使用することで、薪に刃がしっかり食い込んで割ることができます。
バトニング感覚で、手斧を叩いて割ることができるもの助かります
柄の部分には、人気のウォールナットを使用することで、カッコよさもアップしています。
・BALLISTICS「ドリルドハンドアックス2」
「ドリルドハンドアックス2」は、「NERU DESIGN WORKS(ネルデザインワークス)」との共同開発された手斧で、カッコよさはもちろんですが、機能面にもこだわりが詰まった一品となっています。
ヘッド部分が前後方向に少し大きめになっており、これにより、ヘッドの重さも相まって、今までよりも力がスムーズ力が加わり、薪割りがしやすくなります。
また、本来はクルマやバイク等の乗り物(※特にレーサー)で使われる「ドリルド」という軽量化を目的とした手法を、機能としてではなく主にデザイン要素として採用することで独特な形状となっています。
一言で言って、「カッコイイ」
キャンプのおすすめ鉈6選
・ベアボーンズ「ジャパニーズナタアックス」
「ジャパニーズナタアックス」のサイズは、「(約)49cm×2cm×5cm」でブレードの部分が30cmある刀のような形状が特徴です。
ブレードが長いので細かな作業に向かないですが、キャンプでの使用頻度の高いバトニングでは、非常に叩きやすさが売りとなっています。
他にも、枝打ちなど様々な場面で活躍してくれる高い汎用性を秘めています。
また、作業のしやすさを考慮して、重量は520gと軽量なので、機能性も高くなっています。
・ベアボーンズ 「ジャパニーズ ナタハチェット」
「ジャパニーズナタハチェット」は、同じベアボーンズの「ジャパニーズナタアックス」よりも、ハチェット(斧)の要素が強い形状となっています。
そのため、鉈の薪割りの方法であるバトニングや、ハチェット(斧)のように叩き割る方法の薪割りのどちらも行うことが可能です。
1本で二通りの薪割りを楽しめるので、楽しみが倍増しますよね。
「刃渡り:40cm」「ブレード:20.6cm」「ブレードの厚さ:5mm」と薪割りしやすい仕様になっています。
・BABACHO「多喜火鉈110mm」
「刃渡り:約24cm」「 刃渡:約11cm」「ブレードの厚み:5mm」とかなりコンパクトサイズの鉈となっています。
そのため、専用ケースに閉まっておけば、ポケットに入れて持ち運ぶこともできます。
また、素材は厚さ5mmの鋼でできており、刃先からハンドル部分まで通ったフルタング仕様なので、頑丈さが売りでもあります。
このコンパクトさから、バトニング以外にも、両刃なのでフェザースティック作りも問題なく使用できます。
・シルキー「ナタ 両刃 150mm」
日本刀の切れ味を追求して生まれたのがこの「ナタ 両刃 150mm」です。
ゴムグリップにより、手の負担と衝撃が60%以上軽減される優れものです。
・MONORAL「小割銀鉈II」
人気焚火台の「ワイヤフレームシリーズ」を販売する、モノラルの小型の両刃鉈です。
「全長:24cm」「刃渡り:9.5cm」で、非常に切れ味が良く、薪を小割りにすること向いています。
職人により、一本ずつ火造りされ、刃物として高い品質を持っています。
ツーリングキャンプなどの荷物制限のあるキャンプスタイルのキャンパーには特におすすめです。
まとめ
鉈と手斧のどちらが便利かは、実際に使用するキャンパーの目的によって大きく変わってくるので、もし購入に迷っているのなら、実際の場面を想像してみてください。
その使い道からメリットが多いほうを選べば、間違いはないでしょう。
先ほどの言いましたが、斧と鉈はキャンプシーンにおいて、絶対に必要という訳ではありません。
ですが、よりキャンプを楽しめるものでもあるので、じっくり自分にあうものを選んでくださいね。