冬キャンプには、夏のキャンプとは違う楽しさがあります。
代表例でいえば、冬の星空だと思います。
冬は空気が乾燥していることと、空気中にチリやほこりや水蒸気が夏場に比べると少ないため、夏よりも星がキレイに見えるようになります。
どのキャンプ場も、周囲に灯りが少なくなっているところが多く、夏場でも星空がキレイに見えますが、冬の澄んだ空気の中で見る星空は、また違う味わいを持っているのです。
これは、寒い中宿泊するキャンパーへのご褒美だと私は思っています。
そのご褒美をもらうためには、宿泊をしないといけません。
冬キャンプは、夏キャンプよりも宿泊するために必要なギアがたくさんあります。
その中で、地味だと思われるかもしれませんが、すごく大事なのは「マット」「コット」だと思います。
冬の底冷えを本当に舐めてはいけません。
今回は、冬キャンプに対応できるマットを選ぶポイントと、コットの重要性をご紹介しようと思います。
マットの種類を知っておこう
先ほども言いましたが、冬場の底冷えを舐めてはいけません。
夏場だったら、テントを張って寝袋を敷いて寝ることはぜんぜん大丈夫ですが、冬場は底冷えが尋常じゃないんです。
あまりにも重要なので2回言ってみました。
そのまま冬用寝袋を敷いて寝るだけでは、寒さで目が覚めることは必至です。
そうならないためには、冬仕様のマットを用意することが必要なのです。
マットの種類は大きく分けると「クローズドセルマット」「インフレータブルマット」「エアマット」の3種類です。
・クローズドセルマット
「クローズドセルマット」は、単純構造で低価格の発泡性があるスポンジのようなポリエチレン製などのマットになります。
100円ショップなどで売られている銀マットは、平らな形をしていますが、「クローズドセルマット」は、銀マットよりも厚みがあり、凹凸がしっかり出ていて、快適に眠ることができます。
・インフレータブルマット
「インフレータブルマット」は、空気の入る栓をあけておくと、半自動で空気が取り込まれる仕組みになっています。
そのため、寝る前に準備しておくと、いい具合に膨らんでくれていますので、ちょっとだけ楽ができます。
荷物を少なくしたい登山をはじめ、キャンプや車中泊でも人気の商品です。
・エアマット
「エアマット」は、マット本体に空気を注入する部分が付いていたり、またポンプなどを使って空気を注入して膨らませるタイプがあります。
体圧を分散したり、均等に膨らませるために、いくつかのセルに分かれた構造になっています。
空気を使って弾力性が高くし、地面のゴツゴツ感が体に伝わりにくくすることで、快適な睡眠を得ることができます。
エアーを抜くとコンパクトに収納できるのが魅力の一つです。
ただし、エアーを注入するのが大変なことや、穴が開いてしまうと全く膨らまないので、マットとしては機能しなくなってしまうというデメリットもあります。
この中で冬キャンプにオススメなのは、「インフレータブルマット」と「エアマット」です。
理由は、どちらのマットも「クローズドセルマット」のものよりも断熱性の面で優れている点です。
マットは、好みが分かれるので、よく吟味して購入しましょう。
冬キャンプにはR値の高いマットを使おう
・R値って何ですか?
もう一つ、マットを購入する上で大事になるのが「R値」です。
R値というのは、地面などからの冷気を遮断する能力を数値で表したものです。
つまり、断熱力の高さを意味しており、R値の値が高いほど断熱効果が高いことを意味しています。
2020年以降、大手メーカーを中心にR値の標準企画「ASTMーF3340ー18」が正式採用されたことにより、他メーカー間のマットの断熱力が明確になりました。
分類分けを行うと、R値(2.0~4.0)は、春・夏・秋の3シーズン向き、 R値(4.0~6.0)は、積雪期向き、R値(6.0~)は、高所・極地での対応可能と言われています。
気温が0℃以上の冬キャンプならR値が4.0以上なら対応できると思います。
春・夏・秋の3シーズン向き | R値2.0~4.0以上 |
積雪期向き | R値4.0~6.0以上 |
高所・極地での対応可能 | R値6.0~ |
コットとの併用でさらに断熱力アップ!
マットとコットを併用すると、さらに断熱力がアップし、快適さが増します。
いろいろな場面で活用できるので、コットも持っておいたほうがギアだと思います。
コットの種類は2種類
コットにも「ハイコット」と「ローコット」の2種類があります。
2つともに特徴がありますので順に説明していきます。
・ハイコット
ハイコットは、約40cm前後の商品が多いと思います。
高さがあるので、ベンチとしても使用できるので、大勢で食事するときなどに使うことができます。
眠る時にはこれだけ地面と離れているので、底冷えの心配がなく安心して寝ることができます。
また、コットの下が空いているので、荷物などをうまく収納すれば、さらに空間を広く使うことができるので試してみてください。
ただし、天井が低いテントの場合は、天井が近くなってしますので、圧迫感がでてしまうというデメリットも存在します。
ハイコットを使用する場合は、ある程度天井の高いテントの時に使ったほうがいいと思います。
・ローコット
ローコットは約20CM前後の商品が多いです。
足の部分が短いので安定感があり、ハイコットよりもコンパクトに収納できるがポイントです。
私のように寝相が悪い人が、コットから落ちてもそんなに痛くないので助かっています。
ハイコットから落ちると、けっこう痛いです。
また、ハイコットよりも地面に近いので、底冷えの心配度が上がります。
特にローコットを使用する人は、コットの下にマットは、必ず敷いたほうがいいと思います。
どちらか決められないという人には、ハイコットにもローコットにもできるタイプのコットが販売されているので、そちらを選ばれるといいと思います。
私は優柔不断だったため、両方使用できるタイプを購入しました。
使い勝手がいいので皆さんも試してみてください。
まとめ
一番大事なポイントは、冬場の底冷えを舐めてはいけないという事です。
冬キャンプにオススメなマットは、「インフレータブルマット」と「エアマット」の2種類です。
どちらのマットも「クローズドセルマット」のものよりも断熱性の面で優れている点で冬キャンプに適していると言えます。
マットに関しては、好みがでる要素が大きいため、自分に合っていると思うものを考えて購入してください。
また、ハイコットとローコットを選ぶとすれば、冬場であれば地面から離れている、ハイコットを選んだほうがいいでしょう。
しかし、色々なパターンに対応できたほうがいいと思うので、ハイコットにもローコットにもできる2Wayタイプのコットが販売されているので、そちらを選んだほうが私はいいのではないかと思います。
マットもコットも、いろいろなメーカーからキャンプギアがでていますので、自分にあったギアを選んでください。